▼『ベトナム経済関係法規集(上・下)』
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ISSN:2185-6362
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2012/1/12 ベトナムうまいもの紀行(82)
▼ ベトナムうまいもの紀行(82)
★ヌクマムの里ファンティエット
大野尚子(旅行ジャーナリスト・当センター顧問)
昨年2011年は、日本中から笑顔が消えた心痛む年になってしまいました。今年は少しでも笑顔を取り戻せるよう、そして未来に希望がもてるようにみんなで元気に前に向かって歩みを進めていきたいものです。
去年の夏に訪れたホーチミン市では新しいランドマークビル「ビテクスコタワー」(愛称ロータスタワー)にベトナムの勢いを感じ、最新の醸造タンクを備えたビアレストランや清潔でリーズナブルなマッサージサロンにベトナムの底力を見せつけられた思いがしました。不況の中でも元気に頑張る人びとに出会うと元気の「おすそわけ」をいただけそうな気がします。
2月にまた関西の食通の皆さんを案内して美味しいベトナム料理を食べ歩く予定です。私が講演をお引き受けした文化講座の特別課外授業での訪問ですが、「ベトナムに連れて行ってほしい」という声が多かったことから計画。ベトナム、特にベトナム料理への憧れはまだまだ強いと実感しています。
今回は、タンソンニャット空港からそのままファンティエットへ直行します。港町ファンティエットはベトナム料理の原点ともいえる場所の一つだから。ホーチミン市から北東に約250キロ。今ではシーサイドにお洒落なホテルが数多く建つベトナム屈指のリゾートの一つとなり、ホーチミン翁がかつて体育の予備教員を務めていたことでも知られています。
プライベートビーチを有するコテージタイプのホテルをはじめ、ベッドもテーブルもすべて竹製の小さなホテル、ゴルフを楽しみたい人にはゴルフ場に隣接した大規模なホテルもあって選択はお好み次第。ベトナムらしさを残したローカル色豊かなリゾートといえるでしょう。
これまで私はファンティエットには宿泊で3度、ホーチミン市から日帰りで2度訪れていますが、ホテルは椰子の木に囲まれたローカル資本の「バンブービレッジ」と決めていました。このホテルはフレンドリーで特にシーフードがおいしく、日帰りでここの料理を食べにホーチミン市から足をのばしたこともあるほどです。宿泊すればお椀型の舟での朝の漁がすぐ前のビーチで見られる絶好の撮影スポットでもあります。ただしここは好みの分かれるホテルなので個人の旅用。家族や気のおけない友人との旅におすすめです。
2月の旅では人数の都合で宿泊は近くの別のホテルにしましたが、翌日のランチはこのホテルのビーチサイドのレストランでご自慢のゴイ・カア(魚の和え物)や煮魚、魚介のスープなどを久しぶりにたっぷりと味わいたいと考えています。
ファンティエットはリゾートとして知られるようになりましたが、私にとってはベトナム料理の味の決め手の魚醤ヌクマムの名産地としての方が馴染みは深いのです。
初めて訪れたのは15,6年も前。もちろんヌクマムの取材でした。その時に偶然に泊まったのが「バンブービレッジ」だったのです。夜は波の音だけが耳に届き、月明かりがとても穏やかな気持ちにさせてくれたのです。新鮮なシーフードの調理のバラエティの豊かさにも驚かされました。これまでも随分多くの友人や知人をお連れして感動を共有してきました。
ヌクマムは小魚に塩をぶち込んで2か月半から6カ月ほど発酵させ、その上澄みをすくい取った調味料。今は工場での生産が大部分をしめていますが昔は多くの個人の家で生産していたので町中にヌクマムの臭いが充満していたそうです。今でも椰子並木の足元で瓶に入って熟成中のヌクマムにお目にかかることはできます。海岸沿いの道路脇に地元産のヌクマムが売られています。この町の入り口近くには日本向けのスルメ工場もあり太陽の下で半干しされたスルメにも出会いました。
ファンティエットはベトナムの味の宝庫のような港町なのです。

<ファンティエットの海岸沿いで熟成中のヌクマム>
今回の旅ではメコンデルタのミトーでもメコンの恵みを味わい、ホーチミン市ではベトナム各地の伝統料理やカニ料理、それに“もう一つのベトナム料理“とも言えるフランス料理などを皆さんに味わってもらおうと計画しています。反応は次回で報告いたしましょう。
![]() <新鮮なシーフードが魅力> | ![]() <メコン名物エレファントフィッシュ> | ![]() <洗練されたフランス料理> |
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